海外との往来始まる！

７月末から始まったベトナムとの試験的往来から本格的な往来の再開に向けて、出入国の規制が緩和され段階的な試行措置が始まっています。現在タイ・ベトナムの2か国の往来が始まっており、日本国内へは基本的に午前着の直行便が受け入れ対象となっています。具体的にはレジデンストラックとビジネストラックという２つのスキームがあり、レジデンストラックでの入国から先に開始されました。簡単にいうと、

①　レジデンストラック

在留カードを所持している中長期滞在の方や認定証明書を所持している方が該当します。出国前３日以内のPCR検査証明や１４日間の健康モニタリング、入国時までに民間医療保険の加入の義務（滞在中の医療費保証がある旅行保険でも可能、また、社会保険や国民健康保険に加入している人は該当しません)、入国後１４日間の自宅等待機の隔離措置があるスキームです。

②　ビジネストラック

短期商用・短期出張の方が該当します。出国前３日以内のPCR検査証明や１４日間の健康モニタリングに加え、受入企業・団体の受入責任者の署名押印のある誓約書・活動計画書を提出しなければなりません。その活動計画書に記載された内容に沿った行動を前提として14日間の自宅等待機期間中もビジネス活動が可能となるスキームです。

また、どちらのスキームも入国時のPCR検査、航空機内でもらう健康状態に関する質問書の提出、接触確認アプリのダウンロードが必須で、入国後１４日間は位置情報の共有やLINEによる健康状態の確認があり、当然ながら公共交通機関も使用できません。

ようやく始まった国際的な人の往来再開ですが、複雑な手続きや細かな制限が多く、試行段階ということもあり対象国政府との協議によっては今後内容が変更になる可能性もあるとのことです。業務が滞っている企業や、プロジェクトの進行がストップしている企業などにとっては朗報ですが、最新の情報を確認しながら手続きを進める必要がありそうです。